国産大型酸素発生装置・日本製酸素ジェネレーター
(接続を逆に使うと、窒素発生装置にもなります)


日本製酸素ジェネレーターNewアルティマ
開発に向けて
今まで、アメリカ製のエアセプ、デビルビス、ピュリタン、Mシリーズ、シークォールなど、色々な機械を10数年見てきました。
最近は医療用を改良して、シンプルにして故障もかなり少なくなってきて、マイナーな問題のみとなってきました。
そのマイナーな問題はすべてアメリカ製で110V−120Vで60hzということです。
Vボルトについては、変圧器などで対応可能です。しかしhz数はコンデンサーなど色々テストしましたが、50hzを60hzにすることは、実質不可能でした。 (ジェネレーター以上にお金がかかるという意味で)。
そうなると機械を最初から100V 50/60hzで作るしかありません、そこでA3では日本の酸素ジェネレーターメーカーと話し合いを行い老舗の中で1社だけ、コストダウンに真剣に耳を傾けてくれる、日本の酸素ジェネレーターメーカーが見つかり、開発に成功しました。
見てください、この小ささ薄さ!
机の下にもすっぽり入ります。
中身の配置です。
圧力計、風量計、ブレーカーが
新しく、設置されました。

◇仕様、性能表

酸素濃度 製品寸法 電源 製品重量
95% @ 7L/min.
90% @8L/min.
85% @ 9L/min.
80% @10L/min.
巾200mmx奥行500mmx
高さ520mm

AC100V
50/60Hz
22kg

性能は、標高、温度、湿度、使用年数などの条件により変化します。

特徴
*本製品は構造を出来る限りシンプルにし、故障箇所となりそうな箇所をを極限まで少なくしました。
*8リッタークラスでは、世界最小コンパクト、女性でも持てる22kgの軽量です。
*日本の在宅医療用濃縮機器メーカーにて開発され、日本の関連工場で組み立てされています。
*今までのほとんどの機械は電磁弁式でしたが、ロータリー弁方式が採用され、マイコン、シンケンサー などの電子部品が無くなり、電気系の故障に強くなりました。
*機械の中には窒素を吸着するスリーブと呼ばれる筒に付け加え、圧を均一にするタンクを装備しました
*アメリカのものはすべて110−120V 60hzですが、本製品は日本製で100V 60/50hzです。
 50hzの地域でも、100%の性能発揮できます。
  (アメリカ製の60hzのコンプレッサーを50hzの地域で変圧器を付けて使用しても、hzヘルツは変わらないので機械の100%の力を出すことが出来ません。)
* ロータリー弁採用により供給空気圧のピーク圧がない為コンプレッサーが長持ちします。
*海外製品の15万程度の機械は、医療用の改造品、リビルト品がほとんどですが、
  アルティマは酸素バーナー専用に製造されました。 100%新品の機械です。
* 供給空気圧のピーク圧差が少ない為コンプレッサーが長持ちします。
*すべてのジェネレーターに共通しますが、長年の使用(目安として4000時間)、特に湿気により
  吸着剤が傷むと、酸素濃度が徐々に下がり、交換が必要となります。
  この機械の場合、少しDIYが出来る方でしたらタンクの取り外しが非常に簡単ですので
  タンクのみ郵送して頂き、てタンクの中身のみの交換が可能です。


酸素を取り分ける内部の機械の特徴
電磁弁 ロータリー式 ターレット式
利用 アメリカで多く採用
(Airsep,Delvis、等)
日本で多く採用
 (当機)
最近採用される
 (Sequal レガリア)
故障 シンケンサー、マイコンなど
電気部品が心配。
理由のわからない故障の可能性
故障が少ない
故障箇所はすぐわかる。
故障が少ない
故障箇所はすぐわかる
吸着塔(スリーブ)
の交換
2気筒
中身だけ交換可能
安い
2気筒+タンク
中身だけ交換可能
安い
12気筒
中身だけ交換できないので
ターレット、吸着塔12個すべてアッセー交換となり非常に高い
排気音 普通 静か 静か
コンプレッサー 高圧 低圧 低圧
低風量での炎 少しゆれる あまりゆれない ほとんどゆれない
シーコールのターレット式 右上の黒い部品がロータリー弁 通常のジェネレーターに入っている
吸着塔とモーター部が完全に
密閉されている。 他と比べてとても静かになった。 問題は、日本の湿度により、吸着剤が痛んだ時の交換が日本では出来ないので、
これ全部を交換しなくてはならない。
結構な金額が必要。
医療系では機械の組み立てが楽なので採用する会社がふえている。
今回採用した、機械の内部
左の3本が吸着塔
今までの電磁弁に比べかなり静かになった。
また、ロータリー弁の採用により右のような電子部品は使っていないので壊れにくい機械といえる。
吸着剤の交換はとても簡単で安い。
この部品が、何らかの問題で悪くなると
機械の調子が悪くなる。
プログラム書き換えなどできるが、
電子部品はやはり壊れる原因の1つ

◇ロータリー弁とは
減速機付きシンクロナスモーターで低速駆動される構造で、非常に高い耐久性があります。
今までの電磁バルブ式は吸着と減圧の工程を2本のスリーブで交互にしていたので、スリーブ切り替えの際に、酸素の量が少し動きましたが、ロータリー弁は特殊で切り替え直前に両吸着塔の内圧を均圧にし、酸素の風量が一定に保たれやすくなっています。

◇注意点

・酸素濃縮装置は、周辺の空気を取り入れ、酸素と窒素に分ける機械です。 
 その分けた酸素のみをホースから取り出し使うと酸素ジェネレーターとなります。
・酸素欠乏になりやすい為、風通しをよくして換気をしてください。
・室温は5度から35度程度で、できる限り湿気の少ないところでご使用ください。
・本酸素濃縮装置は工業用であり、医療用に使用することは出来ません。

注文、お問い合わせは下記までお願いいたします。
A3 International
大阪府枚方市氷室台1−10−24
072−859−7295
order@jplampwork.com







開発裏話  ながーいので時間のある方へ、、、
M−酸素ジェネレーターメーカー
A−A3担当者

2008年春のことです
M−そらそうでしょう、、、アメリカの機械はすべて120V−60hzだからでしょ?
A−しかし、100Vから120Vに替える変圧器を付けていますが、、、
M−電圧Vは簡単に上げれますが、ヘルツ数hzは替えれないでしょう、、
A−はい、コンデンサーや色々な機械で仮想で50hzを作りましたがエラーが出たり、費用が何十万とかかったりで、、
M−それでこちらに来られたのですね。 日本ではもちろん日本の市場専用に100V 50/60hzのコンプレッサーを使っていますから、それを使えば100%問題は解決ですね。
A−はい、海外のトーマスやガストなどのコンプレッサーメーカーに頼みましたが、ロットや初期投資がが大きすぎて
M−うちでは、コンプレッサーも日本仕様で、サイズも色々在庫していますから安心して下さい。
A−はい、、ただ日本製で心配なのは、価格なんです、、、ちなみに現在医療用で販売されている値段はおいくらでしょうか?
M−35-40万ですかね
A−そこなんです、、現在10リッター以内の小型機種は13-20万程度で、一番高いのでも23万なんです。
M−そんなに安い値段だと厳しいね、、、ま、とりあえず医療用に使っている部品のリストと価格をつくりましたから見てください。
A−表の中で吸着剤の種類がありますが、、値段がずいぶん違いますね、、
M−はい、吸着剤のクオリティー、つまり窒素の吸着率が違います。 クオリティーの高いものを使うと、より小さい風量で、より低圧のコンプレッサーでも酸素濃度が得られます。
A−なるほど、、一番良いのを使いましょう。 今回は風量が10リッターぐらいほしいので。
M−一番良い吸着塔を使い、大き目の風量のコンプレッサーを使えば10リッターも可能です、但し風量を出せば酸素濃度は少しさがりますよ。
A−はい、わたしの店で実際にバーナーに付けててすとしましたが、85%ぐらいまではバーナーの炎も普通に出ます。
   医療のように95%以上の高濃度は要りません。
   あと、実際に見たことないのですが、ネットで吸着剤がバーナーに詰まるとうわさで聞きましたが
   良い、吸着剤は粉っぽいのでしょうか?
M−まず、吸着剤は、丸い石の粒のようなものです、粉ではありません。 吸着塔にまずフィルターがあり、さらに細かいミクロン単位フィルターが酸素のラインに組み込まれています、もともと人が吸うものですから、、、。、
A−そうですよね、よく考えるともともとは医療用ですから、そんな粉が出てくるはずがありませんよね、、、。
   そしたら、バーナーのつまりの原因は酸素やガスホースの中のごみ、塵や、LPGのガスのカーボンが原因ですね
M−私は、バーナーの個と知りませんから良くわかりませんが、ジェネレーターからではないことはたしかです。
A−あんしんしました。 しかしコストを削減するために何か削らないといけないですね、、
   ロータリーとターレットの選択がありますが、何でしょうか?
M−今までは、シンケンサーや電磁弁が使われていましたね、そのの代わりのものです。
A−ロータリーとターレットの違いは何ですか?
M−ロータリ弁は電磁弁の代わりに最近使われていて、タンクの切り替え直前に両吸着塔の内圧を均圧にし、酸素の風量が一定に保たれやすくします、気筒数は2気筒+均一タンクの合計3気筒です。 日本だけで年間1500台ほど実績があります。
   ターレットは弁と気筒が一体型で機械の組み立てが簡単です。 気筒数は12気筒、実質6気筒ですが気筒数が増えて、静かになり、風量がより安定します。 
A−それでは、ターレット式にしましょう
M−ただ、難点がありあます。 ロータリー弁採用の場合、吸着剤が湿気で傷んだ時に筒の中身だけ交換できて、ロータリー弁や筒はそのまま使えます。 ですので、吸着剤の交換だけだと数万程度です。
 ターレットは中身だけ替えれないので、丸々アッセー交換となり、ます。 アメリカのように湿度が少なかったり、工場で空調があり、湿度が調整されているところだと、交換の頻度は非常に少ないのですが、、、。
A−それじゃ、ターレット式は交換の際、めちゃくちゃ高いじゃないですね、、、バーナーを使うとガスを燃やすので、必然的に湿度も上がりますしね、、、。か?
M−それぞれ良い点もあるのですが、静かさを求めるか、何年後かのメンテのコストのことを考えるか。 
A−あと、ターレットのほうがコンプレッサーの圧が低くて良いと聞きましたが
M−確かに電磁弁式は、圧が少し高いですが、ターレット、ロータリー共に圧は低いですよ。
A−ちょっと今決めれないので、数日間よーく考えさせてください。
   風量計ーー作業中風量見ないから、省いてしまします。
   減圧弁ーー圧は高いほうがバーナーの場合良いので、省いてください。
   積算計ーー炎を見れば交換時期がわかるので、省いてください。
   アラームーー始動時、うるさいので省いてください。
M−これだけ省いても、まだ目標金額に合わないですね、、。
A− 本体ケースが高いですね、、私の方で心当たりがありますので、そこで見積もり取っていいですか?
ーーーということで、とりあえず事務所に帰り、色々、調べたり、見積もり取ったりしました。−−−−
数週間後
A−工房の環境など考えて、やはりメンテコストの安いローターリー式でお願いします。
Mーコンプレッサーは、現在60、80、100と3サイズありますが、現在一番大きな100でいいですか?
Aーこれが一番大きいサイズですか? 
M−現状で100が一番大きいさいずで、600w程度のコンプレッサーです。 アメリカのジェネレーターもほとんどがこのサイズを使用しています。  余談ですが、来年春にはその上の120のコンプレッサーが入荷されます。
A−来年まで待てば、10リッター以上のジェネレーター作れますか?
M−ロータリー弁の回転数や、スリーブのサイズのなどの問題もあるので、すぐには出来ないですね。
   電磁弁のように、コンデンサーなどで、簡単にタイミングをずらせないですから、回転数とサイズは
   絶妙なバランスが必要なんです。
A−それでは、100のコンプレッサーでお願いします。
M−這いわかりました、スペックの確認ですが、通常私どもの言う7リッタークラスのジェネレーターになります。
リミッターを付けてないので圧は15PIS以上、実際の風量は12リッター以上出ますが、出せば出すほど酸素濃度が薄くなります。
A−バーナーの場合、85%ぐらいまで問題ありませし、炎をみて酸素濃度が薄すぎたら、風量を落とせば大丈夫ですので、それでお願いします。 それと、本体ケースも私の仲間から見積もりが出て、提示していただいたものよりも2万ほど安くなりました。
M−それでは、ケースは支給という形で、最終価格より、本体のケース代を引いた金額で注文をお受けします。
ーーーそして、4ヵ月後、試作機械到着!−−
感想は、小さい! こんなに小さく出来るんだ、、、とびっくりしました。
早速バーナーにつなげて、おー快適快適! この日は5時間連続でパイレックスペンダントを作って遊びました。
少し気になったのが、機械の上部が少し熱かった事、他は完璧でした。
そのご、軽井沢でのイベントに持って行ったりして、いろいろな作家さんにテストしてもらいました。
やはり、機械の温度が気になる人がいるようです、、、。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
A−テスト結果の連絡です。  機械は調子よく、10リッターくらいまで問題なく使えました。
   ただ、今までの機械はプラスチックボディーですが、この機械は鉄なので、機械の上部が少し熱いですね。
M−こちらも出荷前に24時間運転させてテストしましたが、その温度程度では問題ないですよ。
   気になるなら、ラジエターを付けたら大丈夫ですが。 ¥xxのコストアップになりますよ、、。
A−うーん、、、私なら入りませんが、結構気にする人もいるので、ラジエター付けてもらえますか?
M−了解!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして、さらに1ヵ月後残り9台が来ました。
今回は、すぐに販売はしないで、テストにテストを重ねて販売を開始しようとおもいました。
自宅工房、知り合いの工房、Arkの教室などなど、いろいろ使って連続運転した結果問題まったくなし。
念のために、50hz地域の工房にも送りテストしましたが、まったく問題なし、、
さすが、というか日本のジェネレターのメーカーが作ったから当たり前か、、、
ということで晴れて販売開始となりました。 

と言っても、世の中に完璧な物はありません、すべての物は改良の余地はあります。
コストが高くなった時、安くする方法や、さらに省ける部品の選択、より大きな風量の機械、などなど
まだまだ、進化し続けると思います。 これも、国内だからこそ、また10台程度の小ロットで作っていた
だけるからこそ、できることです。
バーナーの老舗として、これからも頑張っていく元気が出てきました。


ご注文方法詳細ページはこちら ← (必ずお読みください)


TOPページへ戻る


(c)A3International